
今回は、Janusseal DocumentsでMicrosoft Officeドキュメントをデータ分類したときに、ドキュメントのヘッダーやフッター部分に挿入できる固定情報についてお話しします。
Janusseal Documentsは、主にMicrosoft Officeドキュメント(Excel、Word、Power Point)を対象に、セキュリティ分類ラベルを埋め込む動作をします。
このラベルはドキュメントのタグ情報などを参照することで確認できますが、もっと明快に、ドキュメントのヘッダーやフッターに分類名やメッセージなどを埋め込むこともできるようになっています。
WordやPower Pointのドキュメントで、ページの先頭に章のタイトルが入っていたり、末尾にページ数が入っていたりしているのを、ご覧になったことがあるかと思います。
そのヘッダー、フッターにJanussealのデータ分類情報を盛り込むわけです。
さて、ヘッダーやフッターでのJanussealの書式は、「導入前の質問表」であらかじめ指定しておくことで、スターターキットに反映されます。
指定できる書式は、以下のようなものです。
- フォントファミリー(例: Arial、MSゴシックなど)
- 太字の使用
- イタリック体の使用
- 下線効果の使用
- フォントサイズ
- フォントの色(例: Red、Blue、Purpleなど)
- 段落配置(左寄せ、中央揃え、右寄せから選択)
書式設定をするとどんな感じになるかというと・・・

こんな感じです。
この例はシンプルですが、ヘッダーに分類名(「部外秘」)、フッターには分類ごとに紐づけられた説明文言(「関係者以外には公開できません」)を表示しています。
ヘッダーは下線付き、フッターは下線なしで設定されています。
色の指定もされていますね。
余談ですが、このように、フッターの説明文言は、分類ごとに、ドキュメントの扱いをどうすべきか、ドキュメントの作成者や参照者にわかるようにしてあげると良いかもしれません。
ヘッダーには分類名を表示して、フッターは固定文言、というような指定もできますので、一旦、このようなシンプルな設定で運用してみて、慣れてきたら文言を工夫してみるのも良いかと思います。
さて、Microsoft Wordでは、ヘッダーやフッターのほかに、ドキュメントに「透かし」を埋め込むこともできます。
例を見てみましょう。

バックに大きく「部外秘」の文字が!
このようにドーンと出てきたら、嫌でも意識しないわけにいきませんね。
この透かし機能は、ドキュメントを印刷して配布する時に、特に効果的かと思います。
投稿日:2021年05月27日
Janussealシリーズ
従業員が情報の重要性を認識していれば、情報の取り扱いに際しミスなどを未然に防ぐことが可能となり、情報漏洩リスクを低減できます。 データの機密性レベルを分け、それを認識することで従業員からセキュリティを強化させることが重要データを保護する最も簡単な方法ではないでしょうか? Janussealであればセキュリティレベルに基づいた「分類ラベル」でドキュメントや電子メールをかんたんにデータ分類できます。記事一覧
- 第1回「Janusnet社はこんな会社」
- 第2回「データ分類とは?」
- 第3回「Janussealシリーズとは?」
- 第4回「Janusnetのポータルサイト」
- 第5回「Janussealクライアントインストーラーの入手」
- 第6回「Janussealクライアントのインストール」
- 第7回「導入前の質問表」
- 第8回「スターターキット」
- 第9回「電子メールのデータ分類」
- 第10回「評価ライセンスの適用」
- 第11回「セキュリティ分類の定義」
- 第12回「Janussealのリモートインストール」
- 第13回「Explorerからのデータ分類」
- 第14回「MS-OFFICEのタグ情報利用のヒント」
- 第15回「MS-OFFICEへのヘッダー/フッター挿入」