Qデータ分類とはなんですか?
組織の内部要因による情報漏洩に効果的な対策として、取り扱うデータをセキュリティレベル(機密性、例:公開情報、個人情報、所有権情報など)で分類管理する方針を立て、これに基づいた「分類ラベル」でドキュメントファイルや送信電子メールを分類管理することです。
QJanussealで何ができるんですか?
Janussealは、ドキュメントファイルや送信電子メールのタグ情報やヘッダー・フッターなどに分類ラベルを割り当てる(埋め込む)ソフトウェアです。分類ラベルの割り当ては基本的には、ドキュメントや送信電子メールの作成者が能動的に行ないます。
QJanussealDeocumentとJanussealforOutlookは何が違うんですか?
Janusseal Documents(ジャヌスシール ドキュメント)
Janusseal Documentsは、Microsoft Officeドキュメントの作成、印刷、共有、または公開時に、分類ラベルを割り当てます。割り当てられた分類ラベルは、ドキュメントのプロパティ内に埋め込まれます。
Janusseal for Outlook(ジャヌスシール フォー アウトルック)
Janusseal for Outlookは、ユーザーが送信する電子メールに分類ラベルを割り当てます。割り当てられた分類ラベルは、メタデータラベルに埋め込まれます。
Qどういった料金体系ですか?
購入方法は?
Janusseal製品の販売パートナーを通じてご購入いただけます。
ライセンス体系は?
Janusseal製品はサブスクリプションライセンスとなります。サブスクリプションライセンスには購入時に1年間のソフトウェア利用権・保守契約が含まれます。購入されるライセンス数によって単価設定が異なります。
納品方法は?
Janusseal製品をご購入いただきますと、弊社より、製品のダウンロード方法をご案内いたします。
具体的には、開発元であるオーストラリアのJanusnet社のサイトに設定されたお客様専用のポータルサイトより、Janussealプログラムやライセンスなどをダウンロードしていただきます。
Q導入するにあたっての注意事項はありますか?
導入にあたり、以下、ご注意ください。
- クライアントコンピューターにJanusseal設定を適用するために、Windows ServerOS(ドメインコントローラー)のグループポリシー機能を利用します(パラメーター設定用のインターフェースはグループポリシーエディター内の「従来の管理用テンプレート(ADM)」として提供されます)ので、Janussealを運用する上でグループポリシーを利用できる必要があります。
- Microsoft Officeドキュメント等のファイルに分類ラベルを割り当てると、後で分類ラベルをクリアしても、オリジナルファイルと全く同じ状態には戻りません(ファイルサイズが異なります)。
- Janusseal DocumentsはMicrosoft Officeの、Janusseal for OutlookはMicrosoft Outlookの、アドインプログラムとして機能しますので、クライアントコンピューターの各アプリケーションでアドインの動作を許可する必要があります。
- Janusseal for Outlookは、Microsoft OutlookのWebアプリケーション(Webブラウザベース)には対応しておりません。
Q分類ラベルの文字内容や表示箇所は選べるんですか?
Janusseal for Outlookでは、保護マーキング情報(分類ラベル)をメッセージタイトルに挿入したり、メッセージ本文の先頭や末尾に配置することができます。また以下のように、フォント特性や使用するテキストを指定できます。送信されるメッセージのセキュリティ分類によって、異なるテキストとフォントの特性を設定することもできます。
Janusseal Documentsでは、保護マーキング情報(分類ラベル)をMicrosoft Officeドキュメントのヘッダーやフッターに挿入することができます。また以下のように、フォント特性や使用するテキストを指定できます。Microsoft Officeドキュメントのセキュリティ分類によって、異なるテキストとフォントの特性を設定することもできます。
使用できるフォント特性
保護マーキング情報の表示に使用するテキスト
- フォント(例: Arial)
- フォントサイズ(例: 12ポイント)
- フォントの色(例: Red)
- 太字/イタリック体/下線効果の使用
- マーキングの配置(左寄せ/中央揃え/右寄せ)
Q分類ラベルを付けるだけで持ち出しを制御したりはできないのでしょうか?
Janusseal for Outlookで分類ラベルを設定した電子メールメッセージについては、「SafeDomain Delivery Rules」機能を利用して、機密性の高いメールの誤送信をブロックすることができます。
セキュリティ分類(例: 一般、社外秘、部外秘、極秘、等)毎に、メール送信先のドメイン(例: runexy.co.jp、gmail.com、等)を登録しておくと、セキュリティ分類された電子メールを送信する際、メールの分類ラベルと送信先ドメインの整合性をチェックして、送信先の一つでも違反する(セキュリティ分類の高いメールをセキュリティ分類の低い送信先に送信しようとした)場合に通知画面を表示し、[送信先アカウントを削除して送信]、[構わず送信]、[送信キャンセル]といった処理を選択させる、というものです。
Janusseal Documentsで持ち出し制御するには、これに対応しているサードパーティ製のソフトウェアが必要です。例えば、弊社取り扱いのDLP情報漏洩対策ソフト「DeviceLock」では、Janusseal DocumentsでMicrosoft Officeファイルに設定した分類ラベルを検知して、DeviceLockであらかじめ作成しておいたルールに該当した場合、このファイルの外部デバイスへの書き出しをブロックする、といったことができます。
Qドキュメントへのセキュリティ分類のラベリングは強制できますか?
作成中・編集中の電子メールメッセージやMicrosoft Officeファイルに対し、Janussealの保護マーキングを強制する(セキュリティ分類を設定しないと電子メールの送信やドキュメントの保存ができない)ことができます。もちろん、保護マーキングを強制しないこともできます。また、あらかじめ決めておいた分類ラベルをデフォルトで適用させることもできます。
Qシステムの導入方法は?また、必要な要件は何がありますか?
Janussealの動作要件につきましては、 システム構成 でご確認ください。
Janussealの導入はおおよそ以下のステップにより行ないます。
- お客様は、Janusseal評価のお申し込み後に、弊社(ラネクシー)から「導入前の質問表」を受け取り、回答を記入します。回答にあたって、お客様のセキュリティポリシーに従って、分類ラベルおよび修飾子(二次分類)を決定する必要があります。
- 弊社は、「導入前の質問表」回答内容に基づき、Janusseal設定ファイル(スターターキット)を作成します。
- お客様は、お客様環境のドメインコントローラーに、Janussealクライアントコンピューターを所属させるOUを設定し、OUに紐づいたGPOにJanusseal設定ファイルをインポートします。
- お客様は、Janussealライセンス情報を、グループポリシーパラメーターに設定します。
- お客様は、Janussealクライアントプログラムを、クライアントコンピューターにインストールします。
導入方法について詳しくは、Janusseal評価お申し込み(またはご購入)後に入手できるJanusnetアカウントを使用してアクセスできる「評価ガイド」「管理ガイド」でご確認いただけます。
Qユーザー側で分類ラベルを設定するとのことですが、操作方法などは簡単なのでしょうか?
Microsoft Outlookの電子メールメッセージやMicrosoft Officeのドキュメントの編集中に、リボン(ツールバー)に表示されるJanussealセキュリティ分類の選択肢から、組織のセキュリティポリシーに従って決められたレベルの分類ラベルを選択するだけです。分類ラベルは規定値をデフォルトで割り当てることもできます。また、分類ラベルを選択しないまま送信・保存しようとした場合に分類ダイアログを表示し、分類を強制することもできます。いずれも簡単なインターフェースにより、画面上で何をしたらよいか迷うことなく、数秒で操作できます。
Qライセンス期限を超過した場合の挙動はどうなりますか?
OfficeやOutlookの起動時にライセンス切れのメッセージダイアログが出て、ラべリンクするためのUIがグレイアウトして使えなくなります。既にラベリング済みの文書(ファイル)のラベリング情報は削除や変更などされずに残ります。
新しいライセンス番号と期限の日付をサーバー側のグループポリシーパラメーターに入力して、ポリシーをクライアントに適用すれば正常に戻ります。